第1回インタビュー「こどもたちの健やかな育ちの保障」のために”つなぐ”こと〜未来のために今を創る ①(全3回) 


ママだけでなく、家族や周りの人たちにも一緒にこの記事を読んでもらうことで、子どもを育てることをみんなで協力できるようになると思います。
(この記事は2分で読めます)

[インタビュー内容] 
1.子育てに関する活動での団体または個人におけるMissonは何ですか。
2.身の回りの子育て(0歳~10歳くらいまで)に関して気になっていることは、どのようなことですか。
3.耳に多く入ってくる子育て中の悩みは何ですか。
4.男性にどのように育児に協力してもらえば女性の負担が減ると考えますか。
5.どのような社会になれば出産や子育てに積極的になれると思いますか。


榊原久子さん
埼玉県 臨床発達心理士、保育士、幼稚園教諭
新渡戸文化短期大学 乳幼児発達心理学研究室 准教授
(社福)つばさ福祉会保育園版ネウボラ事業統括
にっぽんネウボラネットワーク代表
オンラインまちの赤ちゃん保健室 発起人


3歳までのキーワード ”アタッチメント”

五十嵐 

大学の講義でお忙しい中ありがとうございます。事前にお送りした質問について教えてください。

–  1の質問 子育てに関する活動での団体または個人におけるMissonは何ですか。

榊原さん 

1番の質問は5番にも通じる内容にもなりますが、「こどもたちの育ちの最善の利益を守る」そして「つなぐこと」です。子どもたちの健やかな育ちを保障するために親を支える活動をしてきています。

 

- 2の質問 身の回りの子育て(0歳~10歳くらいまで)に関して気になっていることは、どのようなことですか。教えて下さい。

榊原さん

0-5歳児の育ちの中で気になることは、こども自身の安心安全の基地がなくなっているということです。ありのまままで居られる場所、何をしても評価されない場所が安心安全の場所です。

 

- 3の質問 耳に多く入ってくる子育て中の悩みは何ですか。

榊原さん 

昨年(令和元年)のG・Wが10連休でした。実はその10連休前に、連休中の子どもとの生活を想定してか、次のような多くの相談が届けられました。

  • 子供とのかかわり方がわからない
  • 子供と長い時間をどのように過ごしてよいのかわからない
  • 子供とどうやって過ごしていいかわからない
  • なんで泣いているかわからない
  • どうやったら泣きやむのかわからない 
  • 抱っこしても泣き止まない
  • おっぱいを飲んでも泣き止まない

子どもとの関わりに対する対処療法的な答えを求める相談が増えていて、解決の即効性を求める方が多く目立ちました。

テクノロジーの進化にともない、日常はデジタルにファスト化しています。それに伴い、子育にも効率性と速効性が求められるようにもなってきました。

しかしながら子育ての営みは実に「アナログ」です。手間がかかり、時間もかかる、時に煩わしさを感じることもあります。

私たちは動物なのでデジタルに、且つファストに対応できるようにと求めても限界があるです。例えば、「アレクサはおむつ替えして」と声を発しても、おむつ替えをしてくれないですよね。

 

- 解決に即効性をどんなママでも持ってしまうと思いますが、即効性のある子育て方法はないものでしょうか。

榊原さん 

子育ての悩みに即効性のある解決方法はないに等しいと感じています。

それは、テクノロジーの進歩で、がんばれば叶う、願えば叶う社会になっているような印象が与えられる昨今ではありますが、残念ながら子育てはテクノロジーの進歩同様にはいかないです。

そして、大人のペースや感覚だけに頼って子育てをすすめてしまうと、時に、子どものから大切な育ちの発信に気づかずに時を重ねてしまう可能性が在ります。

子どもは、自分からの発信を養育者に適切にキャッチされないと、のちに「心の力」を育む土台となるアタッチメントの形成に大きな影響を及ぼすと言われています。(※1遠藤利彦 2017)。

 

- アタッチメントとは何ですか?

榊原さん 

アタッチメント(愛着形成)と聞くと愛情と捉えられがちですが、ここで示すアタッチメントは、子どもにとっての「安心・安全の基地」を意味しています。例えば、嫌なことがあったり、気持ちがへこんだ時に戻れる場所(特定の養育者)が、子どもの中に形成されているか否かです。

子育て支援の臨床にいると、安心安全の基地が形成に課題がある乳幼児が増加しているように見受けられます。

繰り返しますが、アタッチメントは心の力を育む土台です。

脳の育ちと心の育ちは密接です。アタッチメントの形成が脳の発達にも大きな影響を及ぼしています。これは最新の脳科学の研究でも示されています。(※2友田 2017)

アタッチメントの形成に課題がある子どもたちは、大人から評価されるようなアプローチをするようになり、ネガティブ表現をして大人を振り向かせようとします。それが、泣いてママを呼ぶ、怒って振り向かせるなどの行動です。
(②つづく)

[引用、参考文献]
※1 遠藤利彦 「赤ちゃんの発達とアタッチメント」 2017 ひとなる書房
※2 友田明美 「子どもの脳を傷つける親たち」 2017 NHK出版新書

 

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